散弾銃

仕事の不満を書いて忘れ休日の思い出を書き残すブログ

本の感想003(FACTFULNESS)

本を読んだ後感想をどこにもアウトプットしてないことが多すぎる。ほんとは嫌われる勇気と幸せになる勇気も読んだけど何も書けていない。。

 

 

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FACTFULNESSという本を読んだ。いつも通り、2020年のビジネス書大賞で大賞を獲った本だったから内容全く見ずに購入。

 

超ざっくり内容を書くと、世界中で起こっている貧困度合い・性差別のような問題はここ数十年で飛躍的に進歩・解決しているのに、その事実は多くの人々には伝わってなくて、未だに大変な生活を強いられている人々のほうが多いよね、という勘違いが蔓延していることに気づいた筆者が、なぜこのような思い違いが正されないのか?を考えて、人間に備わっている10個のネガティブな本能(考え方の傾向)を導き出したので紹介します!というお話。

で、特に意識せずに物事を見るとどうしても穿った見方をしがちになっちゃうから、この本で紹介しているネガティブ本能を念頭に置いた上で、データをもとに合理的な判断をできるようにしたほうが視野が開けていいよーというのが結論。

 

仕事柄データの分析をする機会は多い(システムの性能測定や障害分析など)ので、日ごろから意識してる内容が多いなーと途中までは思っていたものの、よく考えたら序盤のチンパンジークイズはほぼ全問不正解だったのを思い出し、仕事以外では全然気を付けられてなかったなーと思い至った。

これが何故かというと、本で説明があったネガティブ本能がモロに効いていることに加えて、

・(大して関心がない物事を判断するときの)データの量が足りていない

・そもそもデータの量が足りていないことをあまり意識出来ていない

という背景もあるのだと思う。例えばテレビでニュースを見ていると、オリンピックを中止したほうが良いのかや、緊急事態宣言をいつまで続けたらよいのかがよく議論に上がっているが、オリンピックを中止したら経済的な損失がどの程度出るのかや、国から補填が出てる中営業を自粛してる飲食店にどれぐらいインパクトがあるのかや、そもそも補填が遅れてるという話が本当なのかなど、判断材料になりうる情報は全然知らない。街頭インタビューを見ていても、自分の生活に支障が出ている人が目の前で起こっていることをベースに出してるコメントが中心で、俯瞰した立場からのコメントを見る機会はほとんどない。

もちろん何でもかんでも詳細に調べ上げるのは現実的ではないし、本当に関心がないことの根拠となるデータをいちいち集める必要はないと思うが、もう30歳を目前に控えている大人なので、興味がなくても自分に関わりがあることについては情報収集した上で適切に判断することが必要なのでは…と思わされた。

例えば選挙、株、自分の仕事の将来性など。どれもいきあたりばったりだと、不利になってからその状況に気づく、というシーンが容易に想像出来る。選挙以外は半分趣味みたいなところがあるので何となくいろんな情報が収集出来ているが、それらも情報収集を絶やした途端、理想のレールに乗れなくなってしまうのだと思う。

僕はこの本の作者のようにビッグなスケールでは生きられないので世界の情報を絶えず集めようとは思わないけれど、せめて自分が大事にしないといけないものは明確にして、少しずつでも良いからコンスタントに情報を仕入れるようにしよう。じゃないとちゃんとした大人にはならないんだろうな。